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ワインづくりの思想 - 麻井宇介 後編

モリモリファーム園主

前編中篇と続いてきた感想文は今回で最後です。

『ワインづくりの思想』には、

次の3つのキーワードが登場します。

文明簡単に伝えられる技術や知識

文化地域に根付いた生活様式や精神

思想心に響く考えや行動

目の前にあるワインを見て、

文明からの贈り物と捉えるか?

文化からの贈り物と捉えるか?

・安価なビールで気楽に酔えばいいじゃない♪

この疑問は、

文明からの贈り物「ビール(※)」と

文化からの贈り物「ワイン(※)」を

比べてしまったのが間違いでした。。。

例えば味噌汁を飲んでホッとするような感じで、

ワインの色・香り・味から何かしらの原風景、

郷愁が呼び起こされるとしたら、

そのワインは文化からの贈り物になると思います。

そう思うと

・フランス産のワインを飲めばいいじゃない♪

という疑問も、

どういう気持ちでフランス産ワインを飲もうと

しているのか少しも考えていなかったです。。。

産地の持つ個性を味わうことが、

ワインの楽しみの一つとしたときに、

日本生まれの私が思い浮かべられるのは、

日本の風土に他なりません。

産地を思い浮かべながら飲めるのは、

生まれ育った日本産ワインしかなく、

日本ワインはそのようにして飲むためにあるのだ!

『ワインづくりの思想』を読んで、

この結論まで持っていくことができました。

ワインづくりのスタート地点に立てたような気がします。

※シンプルな構成とするために、

偏った書き方となっています。

文化を感じるビールもありますし、

文明を感じるワインもあると思います。


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