
このいびつな形のザルは、私が作った竹細工です。
就農を思い立ったときと同じ頃から竹細工も始めました。
農業と竹細工の両方に取り組んでいることで、
自分自身のバランスが保たれている。と思っています。
農業は自然の力を借りることで農作物を育てていく作業のため、
人の努力だけでは克服できないことが色々と起こります。
竹細工は人間が発明した工芸品なので、製作過程で行き詰ったとしても
努力によって必ず克服することができます。
農業で自然に翻弄されたときは、竹を編むことで心に秩序を取り戻します。
竹細工の窮屈さに疲れたときは、畑に出ることで開放感に浸ります。
農業の神秘的な部分と工芸の科学的な部分とを行き来することが、
私にとってのストレス解消になっていると思います。