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2018年の振り返り

就農初年度(2016年):専門学校農業大学校

就農次年度(2017年):山梨県果樹試験場

 2018年はこの2年間に溜めたインプットを、できるだけ忠実にアウトプットしようとした1年だった。

 良い指導者と話し、良い教科書を読み、良い畑を見学して最高のインプットを手に入れた。それをさぁ自分のブドウ畑に反映するぞ!というときに、最後に通るのが自分というフィルターである。

 自分というフィルターはまだまだ目も粗いし、詰まり易い。精度の高い出力ができるようになるには時間が掛かるだろう。そこで、ひたすら教科書通りに!篤農家の言う通りに!そう言い聞かせてなんとか人並みの果実を実らせることができたように思う。

 インプットを忠実にアウトプットしていこうとする姿勢は2030年頃までは持ち続けていくんじゃないだろうか?という予感がある。インプットを劣化させることなくアウトプットできるようになったときに、茶道でいう『守破離』の守から破への道が開けるのだろう。

 栽培と対になって大事な『販売』の方はどうだったか?

2018年は次の気付きを得ることができた。

●売りたいと思ったら、売りたいと思ってはいけない。

 思考の過程を説明し始めると長くなるし、論理的に成立しているとは言い難い気づきで、多くの人からは賛成してもらえそうにない。。。

 栽培も販売もある部分までは理屈で説明できるけれども、ある部分を越えてくると理屈では説明できないように思う。会社員の頃は自分の発言や文章について論理的整合性が崩れないように慎重になっていたが、この頃は理屈にしがみつくことはあまり大切ではないのでは?と考えるようになってきた。

 ただそういう私の考えを戒める言葉として

●型がある人間が型を破ると『型破り』、型がない人間が型を破ったら『形無し』

 という言葉があって、なるほどなぁと思わせてくれる。販売の方はまだまだインプットが必要だな。

 1年を通じて健やかに働いて穏やかに暮らすことができて本当に良かった。今年も自分の内側から湧き出るエネルギーでもって前進することができた1年だった。

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