『ブドウの品質』と聞いて思い浮かべ
るのは、着色良好&外観優美&食味絶
品etc,etc。つまり収穫したときのブド
ウの色・形・味の良し悪しです。
振り返れば、モリモリファームのブ
ドウは、収農初年から今年にかけて品
質上の向上は全く見られていません。
では収農初年から今年まで何をして
いたのかというと、栽培管理の作業性
と病果低減での歩留まりを向上させよ
うと努めていました。
品質を維持しながらの収量UPは、
それはそれで追及すべきだし、止める
べきではない。だけども、品質向上よ
りも優先順位の高いタスクだったか?
と問われると、返答に窮してしまう。
収穫したときのブドウは、園主自身
が買いたいと思う色・形・味に仕上が
っている。であればこれ以上に何を求
めよう。というのは理屈としては一応
スジが通っているようにも見える。
この理屈に疑問を投げかける出来事
が、今シーズン一つありました。
園主を揺さぶった出来事
園主が5年前に栽培研修を受けたブ
ドウ農家の先生から、ブドウが足りな
くなりそうなのでモリモリファームの
ブドウを納品して欲しいのだが。とい
う連絡が届きました。
先生への恩返しにもなるし、販路も
増えるしということで快諾しました。
結果は惨憺たる有様・・・思い出す
と背筋が寒くなります・・・
先生チェックがオッケーとなるブド
ウは、園主が納品したブドウの10房
に1房しかありませんでした。
普段あまりショックを受けることの
少ない園主ですが、大きなショックを
受けました。
幸いなことにブドウのシーズン真っ
最中だったので、心は挫けはしたもの
の挫け切らずに済みました。
この出来事はブドウの品質と価格に
ついての園主の考えを改めるとても良
いキッカケになりました。先生はやは
りどこまでいっても先生だなぁと思い
ます。
次回は、品質と価格について改めた考
えについて発信する予定です。
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