
冬の間の休眠期間を経て
水上げが始まりました。
季節の始まりを感じるのに
これ以上ない説得力を感じます。
クマの冬眠もそうですが
食料(植物の場合は太陽)の
豊富な時期にエネルギーを蓄積して
越冬するという発想に
理屈を超えた凄さを感じます。
植物生理について学んでいると
人間の場合に置き換えた説明を
受けることがたまにあります。
枝を切るという外科手術的作業は
休眠期間に行うほうが良い。
人間の場合も麻酔で眠っている間に
外科手術をするように。
といった感じの説明。
なるほどね!と思います。
と思う一方で
こうした説明は
植物と人間は本質的な部分で
同一である。
という前提に従っていて
であれば
植物にも心があります。
人間に心があるように。
という方向に進んでもいいのにな。
と思ってしまいます。
ブドウの水上げを見ると
強い生命力と意志を感じて
『寒い冬をよくがんばった!』
労いの気持ちが沸いてきます。
その瞬間
私はブドウにも心があると思っています。