
白ワインの原料になる「シャルドネ」は、垣根で管理しています。
垣根の良いところは、棚で育てるよりもブドウが強くて丈夫に育つところです。
葉っぱは厚くて緑も濃いし、房はなかなか病気にかかりません。
ワインを評価するときに「テロワール」というキーワードが使われることがあります。
ワインとなるブドウの育った環境が、ワインの個性となって表れるときに使われています。
醸造用のブドウ栽培で難しいのは、食べて美味しいブドウではなく、
ワインになって飲んだときに美味しいブドウが尊ばれることです。
日本のブドウ畑は狭いので、ワインを仕込むときには複数の畑から収穫したブドウを
混ぜて一つのワインにします。
遠い先のことになるかもしれませんが、この垣根から収穫したシャルドネだけで
仕込んだ、ブドウの個性を100%引き出したワインを飲んでみたいです。
その時に向けて毎年の土作りは丁寧に続けていこうと思います。