
ブドウを搾ればワインができる。
ワインづくりを一言でいえば、
そういうことだと思います。
その簡単なプロセスを経て生まれたワインが、
どうして人を感動させるのか?
その由来を探る著者の旅は、
異国の食文化のマネではない、
自国のオリジナルワインを作ろうとする、
無茶な旅でした。
-抜粋はじめ-
コピーの思想から、いつか独創へ脱皮しなければ、
すでに在る銘醸ワインの向こうを張ることはできない
-抜粋おわり-
決意を胸に 産地 → 技術 → 品種と
掘り下げていった著者がぶつかったのが、
「テロワール」という厚い壁!
-抜粋はじめ-
テロワールは動かない。
名声の定まった偉大なワインが、
その固有性を主張する根拠は、
動かぬものの上に置かれなければならない。
(中略)
同じテロワールと目されながら、
生まれるワインの平凡と非凡を分けるその一線を、
非凡なつくり手はどうわきまえているのか。
抽象論ではなく、実践している行為の事実から理解したい。
-抜粋おわり-
テロワールの地で著者が辿り着いたのが、
・・・・・・・・・
ワインづくりの思想を持った造り手たち。
造り手たちとの出会いによって、
著者が「テロワール」とどのように折り合いを
つけたのか?
ぜひ本書を一読していただけたらと思います。
次回 後編では、
前回 前編で私が抱いた2つの疑問の答えを
書いて終わろうと思います。